夫婦愛その四十二
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まだまだ写真撮影の段階なの。
期待しないでね。
第五章予行演習 (1)写真撮影
「奥さんが写真撮影を拒否していただいたので安心しました」
3Pの体験談を語りながらのH君です。
聞くと、かなりの夫婦が性交中の写真撮影を所望するそうで
それも単独男性と奥方との性交場面を
夫が撮影するというパターンが多いとのことでした。
ビデオカメラを回しながら
中にはアングルに注文をつける余り
3Pと言うよりは撮影会と見紛うこともあるそうです。
「僕もできれば全裸でアレしている写真には写りたくないんです」
H君が妻に同意を求めます。
すると妻も小さく頷き返しながら
今日出会ったばかりのH君と気が合うことが
殊の外嬉しそうな様子です。
「実はね」
その話題が出たところで
私がタイミング良くデジカメを取り出しました。
「僕にもその趣味はないんだが」と一応断った上で
「愛する妻とH君のツーショットを記念に撮りたいと思ってね」
二人を交互に見つめます。
「奥さんとのツーショットですか」
「夢みたいです」
H君、実に上手いことを言う青年です。
「H君の横に行ってくれるか」
恐らく妻は写真撮影だけと思ったのでしょう。
素直に腰を浮かしかけています。
「いや僕がそちらへ行きます」
「奥さんはそこにいて下さい」
H君です。
普段から女性に気を遣わせないような習性を身に付けているのでしょうか。
何かにつけてそつのない青年です。
また妻も清潔感溢れる爽やかな好青年が側に来ることになって
恐らく、人一倍濡れやすいその膣奥からは
いやらしいヌメリ汁がジュワッと滲み湧いていたに違いありません。
少し緊張の面持ちに加えてかなり上気した感じです。
二人が仲良く並びました。
それを改めてファインダー越しに眺めて見ると
色白で小さな顔の妻は
年下のH君よりも随分若く見えます。
いよいよ撮影開始となりました。
「もっと近寄って」と促すと
H君の方が「失礼します」と妻に近づきます。
妻もその後の私の魂胆に気づくはずもなく
近づく他人棒のH君を
例の「涼やかな微笑」を持って迎えていたのです。
仲睦まじく寄り添うように並んだ二人に対し
「お似合いだよ」と告げようとした途端
私は強烈な嫉妬心を覚えることになりました。
息苦しいくらいのスピードで心臓が高鳴っているのも分かります。
さらには、その高ぶりに触発されたのでしょうか。
下半身に疼くような感覚が走り
男根がこれまでにないほどのスピードで起勃ち上がっていたのです。
変態な夫で申し訳ありません。
あそこを硬くしてお写真撮る人なんていないですよね。
続きもどうぞよろしくね。