夫婦愛その六十一
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では菜摘がぶっかけられたところからです。((((;´・ω・`)))
第七章バスルーム (4)ぶっかけ
H君の精液にまみれながら
哀しみの涙を溜めた妻でした。
どう見ても
他人棒など受け入れるはずもない清楚な顔立ちだけに
何とも無残としか言いようがありません。
「とても綺麗だった」
「ありがとう」
「感動したよ」
心から吐き出した私の言葉です。
溜まりに溜め込んだ分だけ
恐ろしく粘りの強い白濁液と言えるものでした。
それだけに妻の涙が尊いものに思えきて
図らずも、その華奢な白磁の肢体を
優しく抱き締めずにはいられなかったということです。
抱き締めた時,
妻に付着していたザーメンが
私の身体にも付着することになり
そのことで、反って妻の哀しみを共有できたようにも思えてきて
何か救われたような安堵感を覚えることになりました。
「一緒に妻を洗ってくれますか」
思い出したようにH君を見つめ促します。
すると射精後のH君です。
少し呆けた様な表情で
未だスケベ椅子に腰かけたままでしたが
それでも、私の要請にどうやら自我を取り戻した様子です。
そして男二人して
立たせた妻の前後を捉え
当然、手洗いということですが
洗うのは私が後ろを
H君が前を担当することになりました。
光り輝く白磁の背中を撫でながら
愛する妻に一瞬でも非難の目を向けたことで
自責の念に苛まれていた私は
未だ哀しみ涙を湛えたままの妻を
何とかして笑わせたいとの思いから
H君にあれこれ話しかけます。
「それにしても大量のザーメンだったね」
「射精時間は一分以上かかったよね」
「ちょっと、粘りが強すぎるんじゃない」
「長い間してないので溜まってるって言ったことが証明されたよね」
対するH君です。
「はあ」とか「はい」とか相づちを打ちながら
「一分はないですよ」
「信じてもらえて嬉しいです」などと答えながら
「奥さんすみませんでした」
「ぶっかけちゃって」と本当に申し訳なさそうに謝っています。
すると妻です。
男達の奉仕をしながらの
馬鹿馬鹿しい話が可笑しかったのでしょう。
H君の素直な謝罪に対しても
「フフッ」と笑い、そして小さく頭を下げました。
その微笑みを見て
前面に陣取ったH君も安堵の表情に変わります。
現金なもので,
ザーメンが付着した辺りを特に念入りに洗っていましたが
やがて鼻を近づけ「クンクン」と匂いを嗅いだりし始めました。
恐らくは、その仕種も
傷心の妻を立ち直らせるための道化に違いありません。
H君の機微を心得た気配りに
つくづく感心させられた次第です。
上半身を洗い終わりました。
すると妻が「もう大丈夫、ありがとう」と礼を述べ
「今度はお父さん前に来て」と言います。
そうでした。
粘りの強いH君のザーメンは
妻を抱き締めた私にも付着していたのです。
ここは素直に従うことにします。
何だか、久しぶりに我が妻の正面に立ったような錯覚を覚えました。
そのための照れ隠しもあって
「ザーメンを落とすだけでいいよ」と伝えます。
すると妻です。
「ダメッ、ここもきれいに」
まずは私の男根を握ってくれました。
妻にはこれまで20年近く
これだけを握ってきた懐かしさでもこみ上げてきたのでしょうか。
私を洗いながら
時折「フフッ」と楽しそうに笑っています。
すると、H君、それを見て「かなわないなあ、お二人には」と
心底羨ましそうにつぶやいておりました。
恐らく、彼自身のセックスレスの境遇と比較したのだと思います。
なお、妻は私を隈なく洗う間
男根は最後まで握りしめたままでした。
それにしても現金なものです。
たったそれだけのことで
一時でも愛する妻を取り戻せた気分になり
私の心は幸せな安堵感を噛みしめていたのですから。
続きは「逆ソープ」だったかな?
バスルームの最終話です。
よろしくね。 Σ( ̄。 ̄ノ)ノ