夫婦愛その九十六
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わたしったら、失神しちゃったのね。
第十一章リーダーシップ (3)さらなる高み
妻の絶頂感がいつまでもいつまでも続きます。
気が遠くなるような意識の中で
とうとう喘ぎ声も発しなくなりました。
やがて、肢体を痙攣させながら
ついには精魂尽き果てたように
その恍惚とした顔を
投げ出した私の股間の上にうつ伏せてきたのです。
3Pという魔物に
私達夫婦が屈服した瞬間のようでもありました。
見ると、妻は萎えた男根に顔をつけたまま
小さな寝息を立てています。
どうやら意識を失った様子です。
H君に目をやります。
男根に顔をつけ、未だ膝立ちで後背位姿勢を保ったままの
可愛いお尻を抱えています。
しかし、すこぶる満足そうな表情です。
「2回目終わりました」
H君、四つん這いの姿勢で失神した妻を静かに横たえながらつぶやきました。
さらには、照れくさそうに
「お二人と一緒に逝けて良かったです」と答えてくれます。
前述した通り
妻が逝くときは膣襞がうねりながら内側に大きく膨張するため
またその動きを繰り返すため
陰茎を押し包むような圧迫感に加えて
濡れた温かい軟体生物に嬲られているような感触を味わうことになるのです。
そして、今日の妻は特別凄かったのだと思います。
H君はその蠢く軟体生物と戦っていたのでしょう。
本当は我慢できたのかもしれませんが
心優しい気遣いを見せる彼のことです。
「三人で同時に果てる」という状況を
わざわざ演出してくれたのかもしれません。
私は、私しか知らない妻のヴァギナの感触を
H君が最初に味わってくれたことに深い満足感を噛みしめておりました。
時計を見ます。
午後3時10分を過ぎようとしているところです。
「三回目大丈夫?」
妻の髪を撫でつけながらH君に確認します。
H君、未だ私の男根に顔を乗せたままの妻を見つめながら
「奥様となら僕は何回でも大丈夫です。でも二回出しました」
どうやら妻との約束を気にしている様子です。
昨夜、居酒屋でのルール決めの時
「ここしばらくセックスをしていないので実は相当溜まっているんです」
「一回目はすぐに出ちゃうかも知れないのでそのときは二回したいんです」
わざわざ頼み込んでの二回でした。
妻の小さな寝息はすでに止んでおります。
従って、H君との会話は妻にも聞こえているはずです。
「時間が余ったのは予定より早く達した妻にも責任があることです」
「さっきのアクメは妻にとっても初めての経験でした」
「ですがもう一段階上があるような気もします」
「あなたの得意技は下からの突き上げでしょう」
「妻も騎乗位で逝くのが得意なんですよ」
「それをやらないことにはこの3P終わらないですよね」
―――などと、畳みかけてH君を説得しながら
実は妻の方に語りかけていたのです。
H君からは死角になっていましたが
妻は私の話を聞きながら
萎えた男根を口に含み、軽く甘噛みしてきました。
それは「NO」ではなく「YES」の合図であることは分かっていたことですから
私は鼻息も荒く「ホテル時間を延長してでも」と意気込んでおりました。
H君、とりあえずバスルームに向かいます。
思い出しただけでも興奮するの
次回から、皆様を「性交バトル」へと誘います。
どうぞよろしくね。